HOME  2005年4月22日 福島県三春町 福聚寺

滝桜を後に春の陽をあびならが歩いて宿に戻る途中、雨に遭いタクシーに乗りました。「桜を見に来たの?どこから来たの?」運転手さんに定型質問を受けたあと、「三春で一番綺麗なシダレザクラだよ、滝桜より綺麗、絶対見たほうがいい」と強くお勧めを受け訪ねてみたのが福聚寺でした。お寺の中の桜木にボンボリがぶら下がっているのがちょっと奇異な眺めでした。
枝垂れはどこ?ご住職さんのお住まいのお庭の中にあるようです。ごめんくださーい、と声をかけても返事がないので、すみません、桜を見せてくださいと誰に言うともなく声をかけてお庭に入り込みました。ほんとに綺麗、色が綺麗です。今にも降り出しそうなグレーの空に明るいピンクが映えています。あとでインターネットで福聚寺を検索したら、芥川賞作家、玄侑宗久さんのお寺と言うことを知りました。あそこで「中陰の花」が書かれたのかしら。ずっと前に読んだのでよく覚えていないけれど、小説の中の奥さんが、花だったか何だったか、何かを折り続けそれを飾り続ける描写がありました。その情景がとてもリアルに浮かんでくる印象的な小説でした。あの大きな御堂でのできごとだったのかしらと今さら興味深く、もっとちゃんとお寺を見て回れば良かったと残念です。

下の写真は福聚寺から三春駅方面に30分ほど歩いたところで目にしたものです。

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